三浦が開発した、日常使いにおいて最速で楽しい自転車、S17がこれだ。
三浦はS17について下記のようなコメントを残している。
このエス17の様な自転車も、ずいぶん昔からあったそうです。
車高が低いので自転車でいちばん邪魔な空気抵抗が少なく、人間の限られた馬力で動く乗り物には、とても合理的なスタイルです。
カナダのSamは2008年に時速130km以上を記録したという記録を見ました。
勿論エス17よりもっと低い車体で、車体を弾丸のような形に覆い、極限の性能を追求した結果です。
そのことからも、空気抵抗がどれだけ自転車の邪魔になっていることは明らかです。
ではなぜこの様な自転車が普及しないかといえば、一つはこういう自転車があまり売ってないこと。
もうひとつは、そもそも歩道を当たり前の様に自転車が走る日本ではそんなにスピードを出す必要もないし、また危なくてそんなにスピードを出せないからです。
ただ、人力で目的地に少しでも早く行くのが乗り物が自転車だとすれば、ずいぶん損してると思います。
欧米の自転車は時速20kmくらいでびゅんびゅん走っているそうです。なんか、損してる感じがしてなりません。
私は、S17のような自転車が普及しない理由の1つは、
日本人特有の固定観念があると思う。 自転車はこの形であるべきだとか、多くの事柄に、「大勢の意見が正解」という思想が宿っている人種だと思う。
そしてもう1つは、
センスというか、「人と違うことはできるだけしない」という優等生気質が、S17のような、変わった物への普及を妨げているのではないかと思う。
自分の中にある「壁」を取っ払って、上品さを残しつつ冒険してくれる大人が一人でも増えることを願う。